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2006年10月31日 (火)

スナップ・オンの「永久保証」?

 以前からスナップオンのボックスが分厚くて苦々しく思っていたのだが、最近こういう話を聞いた。

 「要らなくなった工具、汚くなった工具、消耗した工具をわざと破壊して新品交換してもらう、さらには新品交換してもらってからやっほ〜に出すユーザーがいるため、正常な使い方には不要な強度を持たせるようになってしまったから、ということのようだ」

 まぁ、実務上これだけ手厚く保証されているのは日本だけ、という説もあるのでこの説にはあまり説得力を感じないのだが、これが事実とすれば、ユーザーの利己主義が自分の首を絞めた一つの好例と言えるだろう。

 保証規定は正規販売網から新品を買った人に、製造過程や材質において欠陥がないこと、修理または交換することを保証しているだけで、中古で買った人、故意に破壊した人を含め間違った使い方をして壊した人、散々使って金属疲労や摩耗により破損した工具には適用されない。
 この規定に厳格に従えばほとんど交換出来ないだろうし、する必要もないだろう。また規定なんかない他のメーカーでも、まともなところなら製造過程や材質に問題があって故障したものは交換や修理をするだろう。事実PBボーマン ラチェットドライヴァー6510A(△11の工具箱)のラチェット機構が破損した時、買ったお店で何となく「壊れちゃってね、、、」と話したら「交換するから持って来い」と言われて交換してもらった経験がある。

 そういうわけでスナップオンの保証規定はほとんど空文であり、あるのはバンセラーの好意、そしてそれによって形成されたユーザーの信仰だけなのである。

 余談であるがグーグルで検索すると無期限保証 スナップオンでの検索では約65件、永久保証 スナップオンでは約835件ヒットする(ヒット数は記事掲載時点)。どちらもスナップオンジャパンの保証規定が最初に出るが、無期限保証が正しい。「永久と無期限なんて一緒じゃないか」と言われるかも知れないが、無期限は期限を決めてないだけなのでこの瞬間一方的に「止めます」と言われればそれで終了、契約違反ではない。本社がどう考えているかは別問題なのでこれ自体はどうでも良いことであるが、会社が言っていない「永久保証」という用語がここまで一人歩きしている辺り、トップブランドの実像と虚像の乖離を見ることができる。信者は皆「スナップ・オンは凄い凄い」と言いつつ、その教祖の書いたことをちゃんと読んでみたこともないのだ。

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