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2008年8月 5日 (火)

カンパニョーロ デルタブレーキ

 カンパニョーロのデルタブレーキキャリパーはその現役時代から欲しかったパーツだ。

 ロードレーサーに乗り始めて驚いたのは、装備するシマノのブレーキの恐ろしさであった。
 原付を除けば△11の購入した最初のバイクはドゥカティ 400F3で、ブレーキはブレンボだった。最初は何とも思わなかったのだが、後に友人が貸してくれる各種国産バイクに乗ってみてその装備するニッシンだのトキコだのと比較してブレンボの素晴らしさを実感していった。それがシマノのブレーキの恐ろしさと言ったらバイク用ブレーキの比ではない。それでイタリア製の自転車用ブレーキに興味を持ったのだ。
 国産ブレーキが効かないわけではない。逆であり、凄まじい制動力がある。軽く握るとガツンと効き、簡単にロックする。知らない人には「よく効くブレーキ」と感心されるかも知れないが、しかしライダーの意図より強く効くブレーキは転倒に直結するわけで、乗っている人間にとって決して感心されることではない。
 優秀なブレーキと呼ばれるためには制動力だけではダメで、「軽く握ったら軽く効く」「強く握ったら強く効く」というコントロール性が求められる。タイヤロックするのは思い切り握った時だけで良いのだ。

 当時イタリア製の自転車ブレーキと言えばまず思い当たるのはカンパニョーロであり、その最高級グレードであるCレコードのブレーキキャリパーはその形状から「デルタブレーキ」と呼ばれていた。
 デルタブレーキキャリパーは今でこそその美しさからヴィンテージパーツの花形的存在であるが現役時代は「効かない」と言われて散々な扱いだった。△11が当時自転車屋で「あれが安価に欲しいんで中古はないですか」と言ったら思いっきり不審そうに「あんなもの買ってどうすんの」という趣旨のことを言われたことを記憶している。しかし△11はまさにその「効かない」と言われている点に期待していたのだ。

 その後店頭でコルサレコードのデルタブレーキを触らせてもらったところ、実はあまり感心しなかった。レバーが重く、それも摩擦で重い感じだったの だ。
 自転車用イタリア製高級ブレーキというと他にモドロがあったがこれはもっと酷いという話だったし、そもそもそんなひねくれたものは静岡の自転車屋の店頭には置いてなかった。

 調整も面倒だ。ブレーキワイヤーは中心でロックされるため、予備ワイヤーを長く取るとタイヤに干渉する。ロック工具は3.5mmヘキサゴンという特殊なものだ。
 無論価格だけは三人前以上であった。

 でも「いつかあの美しいブレーキをプジョー レーサー(△11の乗り物)に装着したい」という気持ちは残った。キャリパーだけならシフトのインデックスチェンジ機構もそのまま使えるし、引きの重さも緩和されるかも知れない。装着したいのはリアだけなので最終的には効きが悪くても問題なさそうだ、、、しかしそんな下らないことに投入できる程資金に余裕がなかった。

Dsc_2908 傷だらけで良いし、リアだけで出ていれば安価に買えるだろうから理想的、という条件で探したのだが、オークションでの主流はかなり高価に値札がつけられた美品で、思っていたより大変だった。やっと買えた個体が左写真。写したのはリアのみだがフロントとのセットだった。

 本体のカンパニョーロのロゴは風雨によって消えてしまい、代わりにアルミニウムに特有の点食が一面に出ている。だがそれで良いのだ。

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