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2014年3月 3日 (月)

登山における一人用テント、2014年03月版

 一人用テントの分野は、1.5kg前後の登山用と2.5kg前後のツーリング用に分かれる。ここでは純粋な登山用を検証するが、「少しばかり重量が増えても安価な製品が欲しい」という人ならツーリング用の一部には登山用としてもある程度検討する余地のある製品がある。
 一人用で検証したが、二人用もほぼ同じ状況だと思う。三人用以上はかなり状況が変わるので注意が必要だ。

 まずこの分野で代表的なメーカーはアライテントだろう。
 △11もゴアテックス版のゴアライズ1を気に入って使っており、現在は難燃性のX-TREK製になったXライズ1に置換されている。¥51450。室内が間口100×奥行205×高さ100cm、本体収納時φ16×32cm、ポール38cm。重量は本体+ポールで1400g。この重量はフライシートなしであることに注意、「前室のためどうせフライシートは必要」という人が多いので、フライシートも買うこと前提で考えた方が良い。だってフライシートもタープもない場合、雨が降ったら網戸にできないんだもんね。フライシートを含めると¥62450、重量1790g。

 △11は安価に入手できたから良いものの、防水透湿素材を使ったメリットは、△11が実感している範囲だと「ペグを打てない駐車場などきっちり張れなくて結露したフライシートが本体に触れても室内が濡れない」くらいではなかろうか。ただし透湿性は非防水素材の方が防水透湿素材より高いので、そもそも本体が非防水であれば結露自体も少なくなる可能性がある。
 フライシートを掛けている場合には、途中で降り出した雨に対して防水性が高くなるかな。本体に防水性がなくてもフライシートに防水を掛けておけば充分だと思うけど。△11は経験がないが「横殴りの雨でも浸水しにくい」という人もいて、確かにそれはありそうだ。
 理屈から言えば「本体を拡げた段階で防水性があるので、雨の日の設営で室内が濡れにくい」はずだが、実際には設営後レインウェアを着た状態で入らざるを得ないのでどっちにせよ室内はびしょ濡れになる。
 また本体にシームテープが張ってあるため天井ループは中心の1つだけ、オプションのギアハンモックが使用できない。

 なので、余程厳しい状況で分かって使う人以外は、わざわざXライズ1を買うのはもったいない、エアライズ1で良いと思う。¥39000。間口100×奥行205×高さ100cm。重量は本体、フライシート、ポールで1360g。本体収納φ14×29cm、ポール38cm。

 フライシートを付属したXライズに対して¥23450安価に、430g軽量になる。これは大きい。

 プロモンテのライトウエイト・アルパインテントVL15もこの分野で候補としてよく挙がる一つ。¥39000。間口100×奥行205×高さ90cm、:本体φ14×25cm、ポール37cm、重量は本体、フライ、ポールで1350g、その他付属品を含めると1500g。

 個人的には山岳用テントは出入口が短辺側にあるべきだと思っているのであまり魅力を感じない。長辺側にあると出入口を大きく採れるので風通しが良くなる、出入りしやすい、前室が広い、など利点は色々あるが、標高が高い場所で使うには寒くないことの方が重要ではないか。

 モンベルのステラリッジ1。間口100×奥行205×高さ102cm。本体収納φ14×33cm、ポール41cm。重量は本体、フライ、ポールで1250g、ペグ、張り綱、スタッフバッグを含めると1470g。エアライズ1に対し約100g軽量。

 ステラリッジは以前出入口が長辺側だったが2012年から短辺側に変更され、この点では一般的な形式になった。
 大きな違いは、ポールを通すスリーブがアライテントは袋状に行き止まりになっているのに対し、モンベルはスリーブが両側開いていること。「開いている側からポールを押し込んで行くだけで立ち上がる」アライテントの方が一見楽そうだが、ゴアライズ1での経験では一発で終端まで通ることはないんで結局何回か往復することになるし、設営に入ろうと思って掴んだ側が袋の側だった場合には反対向きに持ち替えなければならない。また厳しい状況では「撤収までに袋部分が凍結してテントポールがスリーブから抜けなくなり、指先で温めて融かす必要に迫られた」などということもあったらしい。 モンベルのテントポールエンドは簡単に終端グロメットから抜けないようになっているので、そうデメリットではない。
 もう一つ、ステラリッジはフライシートがゴムで留められていて、フライシートが温度差などで伸縮しても調整が不要。△11は特別経験がないが、書いている人が結構いる。

 そういうわけで現在は人に聞かれたらステラリッジ1を勧める。

関連記事:
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