« ツーリングにおける二人用テント、2014年03月版 | トップページ | 登山における服装、2014年06月版 »

2014年5月 5日 (月)

登山における点火装置、2014年05月版

 火器を考える時、点火装置について考える機会は少なくなった。圧電点火装置が装備されたガスストーブが火器の主流になったからだ。ただ登山にせよ災害にせよ、用意した火器がもし使えないとすればそれはかなり面倒な事態であることは間違いなく、やはり無視することはできない存在だ。

ガスストーブに付属する圧電点火装置

 便利ではあるが盲信して良い相手でもない。登山で使用の際、圧電点火装置で着火しなかった。どんな異常が考えられるか?(プリムスQ&A)によると「外気温が5℃以下の場合、圧電点火装置は極端に電圧が落ちますので着火しません」「空気が薄くなっている環境では、放電力がガス流に負けてしまい着火しにくくなっている場合があります」。気温が低かったり、気圧が低かったりすると正常動作しない、、、って登山ってのは標高が高い場所に行くので、まさにそういう環境なのだが(^_^;
 実際に登山が趣味でガスストーブを使っている人に聞いても意外にこの事実は知られていない。ということは言われる程障害は頻繁に出ないのかも知れない。△11の聞いた人が偶然外気温5度以上で少しずつガスを出して使う人ばかりだったのかも知れない。しかしもし動作しない時の被害は大きいので、プリムスQ&Aの言う通り「必ずマッチやライターを携行してください」「ガスを少量出して圧電点火装置を操作すると点火しやすくなります」を肝に銘じておいた方が良いだろう。

 水で濡らしてしまうと点火しない。

ライター

 圧電点火装置のバックアップであるから、「ライターを携行してください」と言っても、点火装置が圧電点火式のライターを持って行っても意味はない。火打石式のライターが必要だ。
 ガスストーブならライターが燃料切れでも点火できるが、液体燃料ストーブの点火には燃料が要る。後述するスチールスカウトを見ていると燃料なしでも点火できそうな気がするが、実際に燃料の切れたジッポーでやってみると火打石の火花はライターのウィックに目がけて小さく飛ぶだけなので、点火に至らない。
 上向きにしか炎を出せないのでアルコールストーブの点火が不可能、、、ではないが面倒だ。

 水で濡らしてしまうと点火しない。

マッチ

 液体燃料ストーブの点火装置としてマッチを考える場合に他との比較で特筆する点があるとすれば、ウィックを水で濡らしてしまった液体燃料ストーブに点火する場合だ。マッチを5本くらい突っ込めばマッチ軸をウィック代わりにプレヒートに持ち込める。

 防水マッチを除き、水で濡らしてしまうと点火しない。防水マッチにしても日常生活用防水程度に考えていた方が良い。

ライトマイファイヤーのファイアースチールスカウト2.0

 昔ながらの火打石の強力版。灯油で運用しているドラゴンフライや、燃料用アルコールで運用しているアルコールストーブにも実際に点火できた。

 これが他と大きく違うのは、水で濡らしてしまっても拭けば点火できることだ。また故障も考えにくい。ただし水で濡れたウィック相手には役に立たない。
 買うのであれば、火器関連のものなので、赤色または橙色をお勧めする。理由は燃料ボトルは赤、飲料ボトルは青で!まで。

ソトのスライドガストーチST-480

 これは素晴らしい。冗談抜きで文明の利器の一つだと思う。
 伸縮できるのは便利で、例えばドラゴンフライ相手だと奥に突っ込むのが楽。また炎を下向きに出せるのでアルコールストーブの点火に便利だ。

 欠点と言うわけではないが注意点として、ウィックを水で濡らしてしまった液体燃料ストーブを点火する場合、濡れたウィックを無視し、出した燃料めがけて直接炎を浴びせた方が良い。炎は小さいのでウィックを乾燥させるような力はないが、高温の炎が出るのでウィックなしで灯油に点火できるのだ。

 水で濡らしてしまうと点火しない。これの点火装置は圧電点火式なので標高の高い場所では点火しないと思っていた方が良いだろう。

関連記事:
登山における用具全般、2016年05月版

編集

|

« ツーリングにおける二人用テント、2014年03月版 | トップページ | 登山における服装、2014年06月版 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/118328/59591378

この記事へのトラックバック一覧です: 登山における点火装置、2014年05月版:

« ツーリングにおける二人用テント、2014年03月版 | トップページ | 登山における服装、2014年06月版 »