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2016年4月21日 (木)

登山における角型クッカー、2016年04月版

 モンベルから新製品が出て、店頭に並び始めたので、登山における角型クッカー、2014年01月版を改訂する。

 角型クッカーの利点は以下の通り。

・インスタントラーメンは角型が多いので、割らずに済む
 これが当初の開発コンセプトだったようだ。しかし個人的には下に挙げる他の利点の方が大きいと思う。
 だってインスタントラーメンばっかり食ってるわけでもねぇべしょ。それに、チキンラーメンやマルちゃん正麺やラ王は丸型とか、マルタイ棒ラーメンは文字通り棒状とか、有名どころでも角型じゃないインスタントラーメン結構色々あるし。

・把手が持ちやすい
 一般的な丸型クッカーの把手がどうなるのか知っている人にはすぐに分かるだろう。弧を描く2本の金属棒がカルティエのマークか魚座のマークみたくなって、、、ってこれで分かる(^_^;?
 とにかく握るとごそごそ動いて据わりが悪くかつ握りにくい。
 これが角型だと下の画像で見る通り2本の金属棒がぴったり並んで直線になったのを握るので、非常に安定しているのだ。

・パッキングしやすい
 バックパックの中で据わりが良いし、中に入れるものも角型のものが多いだろう。丸型クッカーと親和性が高い物なんてOD缶くらいのものである。

・注ぎ口ができる
 丸型クッカーでも傾ければ一番低い位置から流れ出るが、その際注ぎ口がないと、入っているお湯の量によっては底に伝ってこぼれてしまうことがある。角型ならその角が注ぎ口になるのでこぼれにくいのだ。

 欠点は以下の通り。

・丸型クッカーより熱効率が低い
 バーナーヘッドは丸いからだが、それこそ余程特殊な形状でない限り些細な問題ではあろう。

・バリエーションが少ない
 チタン製とか、「こういうのが欲しい!」という製品に当たる確率が低い。ただ△11自身あれだけバリエーションの多い丸型クッカーも含めて心底納得できる製品がないのだから、もうこれはしょうがないことなのだろう。
 フライパンならチタン製とか、「こういうのが欲しい!」という製品に当たる確率が低い。ただ△11自身あれだけバリエーションの多い丸型クッカーも含めて心底納得できる製品がないのだから、もうこれはしょうがないことなのだろう。

・蓋がフライパンでなく単なる蓋である
 登山中は持てる物量が限定されるのでクッカーの蓋がフライパンになっていると皿としても使えるしありがたいのだが、具体的製品はユニフレームの一番外側のフライパンを唯一の例外として単なる蓋になってしまっている。

 さて利点も多い角型クッカーだが、まだ数は限られている。この分野で頑張っているのはモリタのノンスティッククッカー以来の伝統を引き継ぐ?ユニフレーム。左から山クッカー角型1、1.0リットル。山クッカー角型2、0.6リットル+1.0リットル。山クッカー角型3が0.6リットル+1.0リットル+フライパン。

 ラーメンで便利だというのは1.0リットルの話で、それは上に挙げた3つのうちどれにも含まれている。
 安っぽいのとチタン製がないのと目盛がないのが△11にとっては大きな欠点で、だから未だ買ってなくて「注目している」に留まっているのだけれど、まぁでもそれは他の人にとっては欠点でないかも知れない。

 でもさ、本当ならパッキングの際に角型ラーメンを中に入れられるべきなんで、スタッキングセットを作るとしたら1.0リットルともう一つ大きいサイズの組み合わせにすべきじゃないっすか。つかバラ売りすべきでしょ→ユニフレームさん

 最近モンベルが角型クッカーを発売した。
 左からアルパインクッカースクエア12、0.8リットル。アルパインクッカースクエア13、0.9リットル。アルパインクッカースクエア12+13セット。

 「そんなものどこでも一緒だろ」と思うかも知れないが、違う。
 一つは、把手の位置だ。これまでの角型クッカーの把手は、側面についていたのだが、このクッカーでは角についている。クッカーに口をつけてスープを飲む、または沸かした湯を他の器に注ぐ状況を想像してみて欲しい。把手を角につけた方が使いやすいのが分かるはずだ。角型クッカーは注ぎ口を特別つけなくても角が注ぎ口になる利点が最大限に活かされるんである。
 もう一つは、バックパックの中で不愉快なガチャガチャ音がしない。これはモンベルのクッカーでも初めてである。セットにしても音がしないのは、アルパインクッカースクエア12とアルパインクッカースクエア13の容量差が小さい事実から推測するに密着させているのではないか。ただアルミニウム製なのでベコベコに変形するハズで、その時にもちゃんと音がしないのか、そもそも収納できなくなったりはしないか、は未知数だ。
 もう一つ、リンクを見て頂いて分かる通りバラ売りをしている。小さなことだが、ユニフレームとの比較で考えて欲しい。例えば「山クッカー角型1を買ったんだけどやっぱり小さいのやフライパンも欲しい」という場合、、、小さいクッカーを部品扱いで取れる確認はしてない。フライパンは一応部品扱いで取れるようだが、非常に割高になる。もちろんモンベルでも単体2つよりセットの方が少し割安にはなるが、大差はない。
 もう一つ、目盛がある。一応水の量を計るので、目盛がないと困る。本当を言えば0.1リットル単位で入れて欲しいが、それをしているのは△11が知る限り丸型クッカーを含めてもEPIだけである。
 欠点としては、フライパンがない。というより、そもそも他のメーカーも含めて、蓋じゃなくフライパンにして欲しい。丸型クッカーでは「蓋じゃなくフライパン」が多数派になっているのに、なぜ角型クッカーだけこうなっているのか理解不能である。
 余談だが、モンベルのクッカーの主な元ネタはFire-Maple(もしくはモンベルとFire-Mapleに共通の元ネタがあるのかも知れないが)だと思う。把手などを含めて形状がよく似ている。
 決定的なのはケトルで、Fire-MapleのFMC-XT1にヒートエクスチェンジャーを装備するために存在する凹みが、ヒートエクスチェンジャーを持たないモンベルのアルパインケトル16にも底を一周して存在することだ。

 ただFire-Mapleは角型クッカーをラインナップしていないようで、今回わざわざ他に頼んだということだろうか。

 キャプテンスタッグからもステンレス角型ラーメンクッカーなるものが出ている。1.3リットル。

 ステンレス製なので重い。容量も大きいことで分かる通り、想定はオートキャンプだろう。目盛は0.2リットル単位で入っている。

 ロゴスのスクエアクッカーセット。0.7リットル+1.2リットル。

 蓋が出っ張っているし、把手の利点も消しちゃった設計だし、ラインナップもこれだけだし、特に安くもないし、目盛もないし、これ買うなら絶対モンベルかユニフレームの方が良いよなぁ。

 これもある意味角型クッカー。トランギアのメスティンTR-210、0.75リットル。ラージメスティンTR-209、1.35リットル。

 ただかなり細い長方形なので効率は悪いと思うし、薄っぺらいのでベコベコになる。目盛もない。

 スノーピークのランダーブラックは販売中止になったようだ。

 ついでにこんなものを。ヤザワのトラベルマルチクッカー。1.3リットル。

 電熱ヒーターとのセットだがそれでも安価だし、クッカーだけなら軽量だ。ハンドルもちゃんと角についている。

 もう一つトラベル用から。カシムラ調理器ワールドクッカー3。定格で0.5リットルというから0.7リットルくらいなのかな。

 ハンドルはちゃんと角についている。
 ヒーターが100Vだと190Wで、湯沸しに30分かかるとか書いてある。山ではクッカーしか使わないから関係ない話だけど、日本の家庭では使えないね。

関連記事:
登山における用具全般、2016年05月版
登山におけるクッカーの縦横比
登山におけるクッカーの把手形状

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2016年4月13日 (水)

登山における照明全般、2016年04月版

 照明について幾つか記事を作ったが、どうでもいいものまで詳述したので、結論をまとめる。

 まず持つべきは小型軽量ヘッドライト
 日帰りのつもりでも必ず携行の上、いつでもすぐ出せる場所に置く。首から提げておくのが一番確実。
 選択の際に重要な観点は
・点灯させる時、暗いモードで点灯すること。最初明るいモードだと周囲も迷惑。
・暗いモードで稼働時間が長いこと。
・電源は単3×1であること。
・小型軽量であること。一日中首から提げても負担にならない。
・暗いモードで暖色系であること。落ち着いた雰囲気を壊さない。
 お勧めはモンベルのコンパクトヘッドランプ。


 詳細は登山における小型軽量ヘッドライト、2016年03月版で。

 次に持つとすれば予備照明として小型軽量ハンドライト
 これは「重要でない」と言ったら語弊があるが、予備なので確実に動作すれば後はどうでもいい。非常用袋の中に入れておく。
・電源は単3×1であること。
・小型軽量であること。
・ストラップが付けられること。山の上で取り落とした場合、拾えるとは限らない。
 お勧めを挙げるとすればタジマのセンタ!K051だが、わざわざここまで良いのを買わなくてもホームセンターなど行けば1000円未満で入手できると思う。


 詳細は登山における小型軽量ハンドライト、2016年04月版で。

 上級者になったら小型ヘッドライトに加え大光量ヘッドライト。これは夜に登山道が分かりにくかった場合に発見するためだ。予備は従前主力だった小型軽量ヘッドライトを以てこれに充てる。
・大光量で、また長時間保つこと。しかしバケモノのような大光量は不要。
・電源は単3×2であること。
 お勧めはタジマのペタ!W151で、別売りヘッドバンドを買う。


 詳細は登山における大光量ヘッドライト、2016年03月版で。

 さらに大光量ヘッドライトでも道が発見しにくい場合には、さらに大光量のヘッドライトに置換するより大光量ハンドライトを追加する方が良いと思う。その際には予備で持っていた小型軽量ヘッドライトを持参しない選択も可能。
・大光量であること。長時間稼働は不要。
・スポット配光=照射距離が長いこと。
・電源は単3×2であること。
・ストラップが付けられること。山の上で取り落とした場合、拾えるとは限らない。
 お勧めはタジマのセンタ!A201。


 詳細は登山における大光量ハンドライト、2016年04月版で。

 ランタンは基本的に要らない。

 詳細は登山におけるランタン、2016年03月版で。

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2016年4月 4日 (月)

登山における大光量ハンドライト、2016年04月版

 登山において、これも大光量ヘッドライトと同じく上級者向けの機材だろう。
 個人的には小屋泊、テント泊、早朝出発くらいしか照明を使用したことはなく、この分野に口を突っ込む資格はないと考えており、自分向けのメモである。
 その経験の範囲と、他の人が書いたものを読む限りにおいてではあるが、登山で大光量ハンドライトを導入検討すべきと思える場面以下2つ。いずれももし光量が不足だったからといって単純に「さらに大光量のヘッドライトを」というのはあまり筋が良くない話だと思うのだ。

 一般登山道を歩いていて「道が分からなくなって探す」という事態は、昼夜問わずそんなに毎度あるわけではない。とすれば、単3×4のヘッドライトを装備するより、単3×2のヘッドライト+単3×2のハンドライトの方が有効に思える。
 この時持つハンドライトは、すぐ出せるところに挿しておき、道が分からない時にだけ点灯するので、最大光量は欲しいもののその点灯時間は短くても構わない。たいていハンドライトの配光はスポットで、ヘッドライトと数値上で光量が同じでも、実際の到達距離が長い。

 歩くペースが速い人はヘッドライトとハンドライトを同時点灯で併用するらしい。つまり「ここを見たい」という時にヘッドライトだと頭を向けなければならないが、ハンドライトはライトを向ければ見られるからだ。

 例によって個人的な推しはタジマ
 建築用で培った信頼性実用に誠実な態度は尊敬に値する。
 型番は規則性がある。最初のアルファベットが種類、「通常型、明るさ2モード、テールスイッチ」のモデルがK、「お尻にカラビナ穴があり、明るさ3モード、サイドスイッチ」のモデルがA。次の数字2桁が最大光量。最後の一桁が電池で単3が1、単4が2。例えばA201なら尻尾にカラビナ穴ありの3モードでサイドスイッチ、最大光量200ルーメン、単3ということになる。

 そのセンタ!A201。単3×2。IPX4、耐落下1m。電池抜64g。最大光量は「フルモード」の200ルーメン照射距離130mで、10分で電池を長持ちさせるため「手元モード」70ルーメン稼働時間4時間45分に切り替わる。「エコモード」30ルーメン10時間。4017円。

 カラビナ穴があるのは登山用としても良い。
 照射距離でヘッドライトと比較してみて欲しい。最大光量300ルーメンを発揮するE301の照射距離121mより長いのだ。200ルーメンのE201は照射距離89mである。
 サイドスイッチは現物に触れてみないと、荷物の中での誤作動がちょっと心配だ。

 センタ!K301。単3×2。IPX4、耐落下1m。電池抜64g。最大光量は「ハイモード」の300ルーメン照射距離168mで、3分で電池を長持ちさせるため「ローモード」50ルーメン稼働時間7時間に切り替わる。

 物を落とすことに非常に神経質な建築用が想定されているわけだし、実際A201を見る限り分かっていると思われるのに、これを含め他の機種にカラビナ穴がない。クリップに小さい穴が空いているので細い紐くらいは通せると思うが、カラビナ穴もあった方が良いに決まっていると思うのだ。

 とりあえず2機種挙げたけど、また気がついたら追加するかも。

関連記事:
登山における照明全般、2016年04月版
登山における小型軽量ハンドライト、2016年04月版

登山におけるランタン、2016年03月版
登山における大光量ヘッドライト、2016年03月版
登山における小型軽量ヘッドライト、2016年03月版

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2016年4月 3日 (日)

登山における小型軽量ハンドライト、2016年04月版

 「照明機器を1つ選ぶならまずヘッドライト」「懐中電灯は片手を占有される上に落とす可能性がある」と登山における小型軽量ヘッドライト、2016年03月版に書いたが、では登山にハンドライトを持参しないかと言うと、持参する。
 想定の一つは「ヘッドライト故障時の予備」で、この用途では小型軽量ハンドライトを緊急用品袋の中に入れて持つことになる。もう1つヘッドライトを持っても良いのだが、ハンドライトの方が格段に小型軽量になり、非常用品に突っ込んでおけば邪魔にもならない。
 想定のもう一つは登山における大光量ハンドライト、2016年04月版に譲る。

 さてヘッドライトの予備としてハンドライトを持つ場合、考えねばならないことは数少ない。
 もちろん電源統一の観点から単3、ぎりぎり小型軽量にする観点から×1。
 信頼性は重要であるが、単純な機器を選べばそう故障するとも思えない。逆に言えば最後の砦はとにかく「照明がある」ことが重要なので、モード切替や最大光量などなくてもいいから単純な方が良い。
 それより重要なのは点灯時間だが、これは最大光量と反比例するので、光量にこだわらない以上特に問題にならないだろう。また予備電池さえあれば、そしてデジカメやラジオなども単3に統一し太陽光充電器を持ち歩く△11のシステム構築からすれば点灯時間もある程度どうでもいい問題ではある。
 使用時に落としても回収できるよう細い紐などでループに結んでおきたいので、ライト側にはそのための穴が欲しいところだ。

 △11が持っているのはどっかのスポーツ用品店の処分コーナーにて約700円で拾ったジェントスのパトリオ6。26ルーメン10時間。電池込61gなので電池23g/本とすれば電池抜38g。お尻の押しボタンによるオン/オフのみと単純であり、壊れそうな感じはない。


 お尻に小さい穴が空いていて付属ループを通せるようになっており、ハンドライトと言っても取り落とす危険は少なそうだ。
 これだけ見ている分には特に問題はないが、Amazonで1600円出してこれを積極的に選ぶ必然性はないし、製造中止で在庫のみのようだ。それこそ△11がそうしたように、どっかの処分コーナーで拾って来られると良いのだが、、、

 同類としてはこれがある。ELPAのDOP−EP201。ライト周辺が切ってあって、下向きに置いても光が周囲に漏れて消灯忘れを防止するってのは「頑張って考えてるよ」って感じがあって嬉しいね。

 単3×1。IPX3。35g。約10時間。

 少しばかり高価になっても良いものを、と言うならタジマ建築用で培った信頼性実用に誠実な態度は尊敬に値する。
 型番は規則性がある。最初のアルファベットが種類、通常型で明るさ2モードのモデルがK、お尻にカラ ビナ穴があり明るさ3モードのモデルがA。次の数字2桁が最大光量。最後の一桁が電池で単3が1、単4が2。例えばK051なら尻尾にカラビナ穴なしの2モード、最大光量50ルーメン、単3ということになる。
 タジマのハンドライト全機種共通だと思われるクリップには小さい穴が空いていて、カラビナは無理でも細いループくらいは通せるはず。

 そのセンタ!K051。単3×1。IPX4、耐落下1m。電池抜35g。最大光量は「ハイモード」の50ルーメンで照射距離60m、10分で電池を長持ちさせるため「エコモード」15ルーメン4時間30分に切り替わる。2627円。

 自分で記事作ってて欲しくなった(^_^;

 もう一つ、センタ!K101。単3×1。IPX4、耐落下1m。電池抜43g。最大光量は「ハイモード」の100ルーメンで照射距離83m、3分で電池を長持ちさせるため「エコモード」30ルーメン3時間に切り替わる。4535円。

 持つコンセプトが小型軽量の予備照明なので、K051との比較では中途半端になってしまいそうな気はする。

 マークライト。電池抜24g。約320ルーメン。IPX5。


 ズームや明るさ変更が可能。

 機能や操作方法等も含め全く同一物にも見えるのでOEMだろうな、ってのがゴロゴロある。


 ただこの4種の中でN-FORCEとReadaeerはIPX5を謳うけどCVLIFEは単に「防雨機能」だとか、販売店の対応はかなり違うようなので、カスタマーレビュー読んで適当に選んでちょうだい(^_^;

 この手のブツで有名ブランドというとマグライトだが、単3×2になってしまう。そもそも個人的にはマグライト、、、積極的に勧めたくない。精度の高いアルミニウム削り出しなので、少しでも電池が膨らむと出てこなくなり廃品になってしまうのだ。

関連記事:
登山における照明全般、2016年04月版
登山における大光量ハンドライト、2016年04月版
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登山における大光量ヘッドライト、2016年03月版
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