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2016年6月21日 (火)

日本海軍もアメリカ海軍も大艦巨砲主義から脱却したわけではない

 日本海軍は航空を非常に重視したを読んでか、どうも第二次世界大戦において「日本海軍は大艦巨砲主義でなかった」「アメリカ海軍は大艦巨砲主義から脱却した」と主張する人がいるようだ。

 言うまでもないが、これも大きな間違いである。

 航空主兵は、当時の日本海軍では主流の考え方ではない。
 侵攻して来る敵艦隊を航空機や潜水艦などの補助兵力で削り、日本近海で戦艦により艦隊決戦を行なう、というのが当時の海軍の主流の考え方であった。
 だからこそ連合艦隊司令部は真珠湾攻撃もミッドウェー海戦も、その実施に当たり軍令部と激しく対立し、最終的にはどちらも山本五十六が「この作戦が認められないのであれば司令長官の職を辞する」と軍令部を恫喝してまで無茶通しするハメに陥ったのである。

 「アメリカはとっとと大艦巨砲主義から脱却した」も間違い、、、とまで言うと言い過ぎかも知れないが、そんなに褒められたものではない。
 アメリカが航空兵力を重視するようになった理由の一つは「アテにしていた戦艦戦力が真珠湾攻撃でなくなってしまったので、手持ちの兵器で戦うしかなくなった」ということが挙げられる。手持ち兵器とはすなわち重巡洋艦と空母であり、実際目の前には日本海軍が真珠湾攻撃で出した実績「航空機の魚雷攻撃で戦艦を沈めることができる」が存在していた。
 また工業力が日本とは段違いに高かったため、戦艦と空母の両方を並行して製造できた。
 終戦時にアメリカにどれだけの戦艦と空母があったか見てみると良い。「アメリカは大艦巨砲主義から脱却した」のならばそこには空母と、航空艦隊護衛に使う巡洋艦や駆逐艦のみが並ぶはずなのだが、「アメリカは大艦巨砲主義から脱却した」などと口に出すのも恥ずかしいだけの立派な戦艦の数々も並ぶのだ。

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2016年6月20日 (月)

登山における小型バックパック、2016年06月版

 小型バックパックに関しては内容量が限られ重量も比例して小さく、重量分散等も不要なわけで、普段街中で使うデイバッグそのものであり、要するに普通のデイバッグがあればわざわざ山道具屋さんで買う必要はないと思う。

 買うとしたら、中大型バックパックを肩の小屋等に置いて軽い荷物で頂上往復する際に使うアタックザックである。
 買う前に注意すべきは、最近中大型バックパックの中にはトップリッドが外れてアタックザックとして使えるものがあるので、手持ちの製品がそういうのだった場合にはもちろんわざわざアタックザックを買う必要はない。
 アタックザックが普通のデイバッグと違うのは折り畳めることだ。信頼できるメーカーであればどこのでも良いと思う。軽量だったらありがたいが、あまりに軽量化が著しい製品はすぐ破れそうで怖いのでバランス感覚は必要かも知れない。頂上往復の水と行動食、レインウェアくらいなので、容量は15〜20リットルで充分。

 モンベルのポケッタブルデイパック15。220g。


 ある程度安心感のある厚みがあるので、普段使いもできる。

 超軽量モデルも挙げておく。シートゥサミットのウルトラシルデイパック。約20リットル、約68g。

 耐久性が心配だが、それなりに通常より丈夫な素材を使ってあるんだろうし、寿命が短い覚悟さえあればその重量差は魅力だ。アタックザック専用とすればそう毎度使うものでもないので、この路線の方が良いかも知れない。

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2016年6月17日 (金)

登山における大型バックパック、2016年06月版

 時間が経過したので登山における大型バックパック、2014年01月版を改訂する。

 テント泊や長期縦走用である。選ぶ際の基本的な考え方は登山における中型バックパック、2016年06月版と変わらない。登山におけるザックカバーとスタッフバッグ、2014年06月版にあるように色分けしたスタッフバッグで中身を管理し、シンプルな縦長デザインの製品から選ぶ。

 この分野も、必要充分な機能を備える中から安価な製品を選べばモンベルになる。個人的に推すのは従前よりあるアルパインパック60。1.65kg。背が低い人はアルパインパック60ショート、1.60kg。

 単純で軽量、安価。腰ベルトをマジックテープで上下に移動でき背面長を調整できるなど最低限の機能は備えている。本当は腰ベルトにちょっとだけポケットでもあると良かったんだけど、開発コンセプトには明らかに反するので仕方がない。
 ちなみにモンベルでも流行のフィッティング等にこだわった新系列のトレッキングパックは24800円、2.18kg。

 並行輸入品を狙う手もある。カリマーだとこれ、ボブキャット。65リットル、11980円、1.28kg。

 他の有名メーカーてぇと軒並み30000円超え、重量も2.0kg超えが多い。
 ブラックダイヤモンドのエレメント60、25920円、1.49kg。ホグロフスのローズ65、34992円、1.96kg。マムートのリチウムクレスト50+7、23328円、1.52kg。オスプレーのイーサー60、31320円、2.15kg。

 個人的には特別ブランドに思いがあるとか、詳しくなって「これが外せない」なんていう機能が出てきた場合じゃないと、この差額を出す甲斐はないと思うんだよね。

 荷物は重く毎度移動するのは大変なので、途中短時間の行動にはアタックザックを使用する。選び方は登山における小型バックパック、2016年06月版で扱う。

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登山における中型バックパック、2016年06月版

 バックパックをどう選ぶか、というお題を聞くと、悩んでしまう。「信頼できるブランドなら何でも良いではないか」と思うのだ。
 これは「何でも一緒ではないか」という意味ではない。色々なメーカーがそれぞれの観点で良いものを作ろうと考えているのは知っているが、自分なりに選ぶ基準も未だ持ってない初心者が高価な対価を支払って先鋭的なモデルを買うのは筋が悪いのだ。
 個人的には登山におけるザックカバーとスタッフバッグ、2014年06月版にあるように色分けしたスタッフバッグで中身を管理するので、ポケットとか2気室とか要らない。
 「背中の通風性」「重量分散する分厚い腰ベルト」「ハイドレーション対応」等は必要だが、今時余程考えの遅れているメーカーを避ければ充分に備えているだろう。
 自分がどういうのを選ぶかというと、縦長でシンプルなの。木や岩をくぐる時に引っかかりにくいからだ。また丈夫そうな範囲で選んでも軽量になる。

 容量。まず何より先に書いておかなければならないのは、メートル法数値であるにも関わらず、バックパックの世界では目安にしか使えないということだ。すなわち同じリットル数でもメーカーが違えば実際の容量は違ってくる。また実際には同じ容量でも、中綿の詰め方で大きさが変わって見える。
 モンベルは25リットル以下の小型、30から45リットルの中型、50リットル以上の大型に分けているが、小型は内容量が限られ重量も比例して小さく、重量分散等も不要なわけで普段街中で使うデイバッグそのものであり、アタック用サブザックを除けばわざわざ登山用に買う意味がない。そういうわけで1個目は日帰り/小屋泊用に30リットル、2個目はテント泊用に60リットル、そして3個目にアタックザッグをお勧めする。アタックザックは登山における小型バックパック、2016年06月版で、60リットルは登山における大型バックパック、2016年06月版で扱い、この記事では30リットルを扱う。

 この分野も、必要充分な機能を備える中から安価な製品を選べばモンベルになる。定番はチャチャパックだが、個人的に推すのはグラナイトパック30。1.07kg。

 単純で軽量、安価。本当は腰ベルトにちょっとだけポケットでもあると良かったんだけど、まぁ開発コンセプトには明らかに反するので仕方がない。肩ベルトか腰ベルトにポーチでも外付けすれば済む話だ。
 30リットルのバックパックでまともなメーカーてぇと軒並み20000円、1.5kg級である。

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2016年6月 9日 (木)

登山におけるマット、2016年06月版

 寝袋は誰にでも必要性が自明と思うが、これは少し説明が必要かも知れない。

 寝袋は、中綿によって身体の周囲に動かない空気の層を作って保温する。中綿は羽毛=ダウンや合成繊維であり、どちらも体重が掛かれば潰れる。寝袋の下側に入っている中綿は非常に効果が薄いのである。具体的にはマットなしでどれだけ良い寝袋を使っても「地面からじんじん冷えてきて眠れない」「地面の凸凹が感じられて痛い」ということになってしまうわけである。
 そこで、下にマットを入れる。ゆえにマットは体重を乗せても大きく潰れず、保温性を保つとともに地面の凸凹の影響を減らさなければならない。つまり寝袋は掛け布団、マットが敷布団の役割を果たすわけである。地味な存在だが、ちゃんと寝袋に見あうレベルの製品を買わねばならない。

 断熱性の指標にはR値があるが全メーカーが採用しているわけではない。またこの手の数値で難しいのは「個人差があります」ってぇ話があるからだが、一つの目安として「一般的な冬山でR=5程度」と聞いたことがある。夏山を前提にするならあまり気にする必要はない、、、というより必要以上にR値の高いマットを使うと暑いかも。

 長さは重要な論点だ。例えば身長160cmだったとして初心者は当然160cm以上を選びたくなると思うが、実際にはウェストバックやスタッフバッグに衣類等を詰めて枕にするので130cm程度で全身をカバーする。バックパックには背面パッドが入っているから、空にして足を入れて寝るならマット自体は90cmでも可。もちろん長い方が快適だ、というのは就寝時身体の下をカバーするのはもちろんだが、撤収までの間テント内で快適に座ったり膝を突ける面積が増えるのだ、、、が体積や重量は増える。一応以下リンクは90〜130cmを挙げる。
 幅は長さ程問題にはされない。だいたい50〜60cm級が多い。マットに限らず山道具に限らずお道具は何でも実際の使用前に確認が必要だが、60cm級の場合は特に使用時に問題がないか確認した方がいいだろう。 例えば幅100cmのテントに二人が分厚い63cm幅のマットを持ち込んだら支障があるかも知れない。
 厚さ。整備されたテント指定地では平らに整地されており、またテント破損を防ぐために小石も拾ってから設営するから、2cm程度のマットで充分だと思う。もちろん厚い方が寝心地はマシになるが、限度があるし、犠牲もある。

 この記事ではメーカー別ではなく種類別に説明する。面倒な話だが種類の名称は△11独自のもので、他の人は違う名称で呼んでいるかも知れない。

 まずは発泡スチロール型またはクローズドセル型。マットの素材自体が空気を含んだ保温材であるタイプ。利点は安価であること、もし火を近づけたなどで穴が空いた場合にも性能が極端に下がらないなど信頼性が高いこと、短時間で楽に設営撤収できること、長過ぎたら切断できること、凹みが多数ありもし水をこぼした際に被害が限定されること。欠点は畳んでもあまり小さくはならないこと、あまり厚くできず寝心地には限界があること、畳んだ状態での寸法が大きいこと。あと、起きた時に顔に不気味な文様が刻まれていることがある\(^_^;0101
 パタパタ型とクルクル型があり、個人的なお勧めは発泡スチロール型の中でも設営撤収が速いパタパタ型。パタパタ拡げればすぐ使え、パタパタ畳めば撤収できる。

 サーマレストのZライトソル。パタパタ型の代表的存在。R値2.6。厚さ2cm。S=スモールで51×130cm290g、R=レギュラーで51×183cm410g。

 △11自身旧型のZレストを使って満足している。

 モンベルのフォームパッドはクルクル旧型からパタパタ新型に切り替わったが2016年06月現在クルクル旧型もモンベルのアウトレットで購入できる。
 パタパタ新型は厚さ1.6cm。フォームパッド90が51×91cm177g、フォームパッド120が51×121cm237g、フォームパッド150が51×151cm297g、フォームパッド180が51×181cm357g。まだAmazonには150と180しか出てないようだ。リンクは150を挙げる。

 薄いな、とは思うがさすがに安価ではある。

 クルクル型、パタパタ型より安価な傾向にある。日本山岳界で伝統的に使われてきた銀マットも、この一種である。が、巻いてあるので伸ばした時に巻きグセが残ること、巻くために薄い製品が多く寝心地が硬いことから、個人的には好きではない。ちなみに伝統的な銀マットは厚さ1cm程度しかなく、さすがに硬くて寝苦しい。

 代表的存在はサーマレストのリッジレスト。従来からあるR値2.6のクラシックと、銀色で保温性を上げR値2.8のソーライトがある。どちらも厚さ1.5cm。S=スモールが51×122cm260g、R=レギュラーが51×183cm400g、L=ラージが63×196cm540g。

 夏山にはクラシックで充分だ。

 一応マットには風船型もある。バルブを開いて空気を吹き込みバルブを閉めるタイプだ。厚みがあって快適性が高く、小型に畳め軽量なので一見良さそうに見えるが、空気が薄い場所で疲れた身体で大量の息を吹き込むのは辛い穴が開くと機能を完全に失うのも大きな欠点だ。また単純な旧来の風船型マットは中で空気が循環するので保温性が低い。オートキャンプなら自動車の電源でポンプで空気を入れれば良いので快適性を優先できるのだろうが、登山で使うものではなかった。
 ただ最近は小型ポンプを設定したり、手押しや足押しの簡易ポンプを付属したりで安楽に大量の空気を入れられるようにした製品があったり、ダウン=羽毛や熱反射板等で高い保温性を実現した冬山用の製品が出る等多様化している。
 夏山に行く初心者がもし検討するとしたら「予算は気にしないから快適に」という考え方で、ポンプが付属し、ぶ厚いが保温性は高くない製品だろう。
 例えばサーマレストのEVOライト。厚さ5cmで原則R値2.1。S=スモールが51×119cm330g。WR=女性用レギュラーのみ通常より保温性が高いR値3.9で通常のM=ミディアムと同じ51×168cmで、340g。R=レギュラーが51×183cm480g。L=ラージが63×196cm650g。AmazonにはS、 R、Lが出ている。
 もう一つはネオエアーXライト。厚さ6.3cmで原則R値3.2。S=スモールが51×119cm230g。WR=女性用レギュラーのみ通常より保温性が高いR値3.9で通常のM=ミディアムと同じ51×168cmで、340g。R=レギュラーが51×183cm350g。L=ラージが63×196cm460g。AmazonにはS、WR,Rが出ている。
 ただこういう新しい考え方に基づく改良風船型も、穴が開くと機能を失うのは同じだし、「電動ポンプの電池がなくなったら」「もちろん口で息を吹き込むよりは楽になっているだろうが、しかし手動ポンプで本当に面倒を感じない程度には安楽に空気を入れられるようになっているだろうか」「ポンプが故障した際にどうするか、マットなしで寝られるか」「2cmのマットに文句を感じるような贅沢人が、何か問題があった時に対応できるか」等考え始めると意外に色々面倒、「面倒なしで快適さが手に入る」と考えている人に勧めるのは怖いので、詳細の説明はしない。

 最後はスポンジ型またはインフレータブル型。風船型の中にスポンジが入っていて、バルブを開くと潰されていたスポンジの復元力でかなり空気が入り、自分で吹き込むのは最後の硬さ調整だけである、、、という建前だが、実際にはかなり息を吹き込む覚悟をしておいた方がいいと思う。スポンジで空気が動かないので一般にその厚さに従って保温性が高くなる上に畳んだ状態では非常に小型になるなど発泡スチロール型と風船型のイイトコ取りであるが、それだけに非常に高価だ。もし穴が開けば体重を支えるのはスポンジだけになり性能低下は避けられないので、信頼性が高いブランドを選んだ方がいいと思う。修理パッチを持ち歩けば応急修理はできるが、穴がその場で見つかる保証はない。また空気を入れたり抜いたりする必要があるので設営と撤収に時間と手間がかかる。

 スポンジ型の元祖はサーマレスト。プロライトが厚さ2cmで原則R値2.4。XS=エクストラスモールが51×91cm245g。S=スモールが51×119cm335g。WR=女性用レギュラーのみ通常より保温性が高いR値3.0で通常のM=ミディアムと同じ51×168cmで、480g。R=レギュラーが51×183cm480g。L=ラージが63×196cm630g。リンクはXSとS。


 サーマレストのプロライトプラスが厚さ3.8cmで原則R値3.4。S=スモールが51×119cm400g。WR=女性用レギュラーのみ通常より保温性が高いR値4.2で通常のM=ミディアムと同じ51×168cmで、570g。R=レギュラーが51×183cm570g。L=ラージが63×196cm770g。リンクはS。

 プロライトプラスのWR=女性用レギュラーを使っている。表面の模様も女性っぽい感じだけど気にしない(^_^;

 モンベルはU.L.コンフォートシステムパッドが登山用で、厚さ2.5cm。U.L.コンフォートシステムパッド90が50×90cmで315g。U.L.コンフォートシステムパッド120が50×120cmで415g。U.L.コンフォートシステムパッド150が50×150cmで520g。U.L.コンフォートシステムパッド180が50×180cmで630g。オプションとしてはU.L.コンフォートシステムパッド30が50×30cmで100g、他の長さの製品と共通の厚さ2.5cmスポンジ型。エクステンションパッド30が50×30cmで70g、空気注入でなく厚さ1cmで座布団状。U.L.コンフォートシステムピロー=枕が45×25cmで70g、スポンジが入ってない風船型。Amazonに出ているのは120、150、180、ピロー。リンクは120とピロー。

 トグルで継ぎ足しができるので、「120を買ったけど少し短か過ぎたから150にしとけば良かった!」となった時にも30を買い足せば僅かな費用増と重量増で済む。最初から120では短か過ぎるのを承知の上で120と30を買って「通常の夜は150として、昼は30を座布団としても使い、軽量を優先する時は短いの承知で120だけで使う」手もあり、その場合足は空にしたバックパックに載せる。継ぎ足す30は座布団としても使うならU.L.コンフォートシステムパッド30よりエクステンションパッド30の方が良いかも知れない。U.L.コンフォートシステムピローは「寝ている間に枕がどこか行ってしまう」ということがなく有用だ。

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2016年6月 2日 (木)

登山における携帯ラジオ、2016年06月版

 天候の情報を自前で取れるラジオは是非持つべきだ。災害対策用品としても重要。

 選ぶ際のポイントは以下の通り。

・単機能
 「ライトがついている」「手回し発電による充電ができる」等、奇をてらった多機能製品は避ける。照明や充電が必要ならライトや充電器を別に買った方が融通が効く。後に出てくる多数の要素にも深く関わる。

・小型軽量
 言うまでもないだろう。ただしライター型や名刺型など無理に小型化した製品は電波の入りが悪いそうなので避ける。大きく重い製品を避ければ充分だ。

・単3×1または単3×2
 単4は入手しやすくなったとはいえ、比較すれば単3の方が入手しやすい。単3×1が理想だがそういう製品が見当たらないので、現実単3×2の製品から選択することになる。

・稼働時間が長い
 単4使用モデルは容量が小さく、この観点でも不利。時計、液晶、デジタル選局などはすべて電池を食うので避ける。

・信頼性が高い
ある程度知名度のあるブランドの単機能製品にしておけば、どこの製品であろうが信頼性は高いとは思う。

・操作が直感的に分かりやすい
 事前に使える旨を確認しておくのは当然として、取り扱い説明書なしでも当然に扱える直感的操作性が必要だ。

・スピーカーとイヤホンの両方で聴ける
 誰かが横で寝ている状況で聴きたい時にも、また皆で聴きたい時にも、対応できなければならない。出力方法が2系統あることは、故障の際にどうにか聴ける可能性にも繋がる。

・形状  
 縦型と横型がある。どちらでも悪くないが、登山と災害どちらも不安定な場所で使うわけで、選択できるのなら、個人的には「安定している」を理由に横型を勧める。

・バンド
 FM電波は届く範囲が狭く、奥地に入った時聞こえる保証がないので、登山用ならAMは欲しい。東日本大震災の後にFMで多くの臨時災害放送局が開設されたというから、災害用ならFMは欲しい。

 操作性、信頼性には何しろ原始的なのがイイ。それが安価にも繋がる。便利で有益なものがこんなに安価に入手できる、こういうものこそが本当の「文明の利器」である。

パナソニック。誰でも安心できるブランドだろう。FM/AMラジオ、横型がRF-P150A-S、約128g電池抜。縦型がRF-P50A-S、約140g電池抜。パナソニックの場合、電池は20g/本で計算されているようだ。どちらも単3×2。

 メーカーによるとRF-P150Aの稼働時間はアルカリ電池、スピーカー使用でFM/AMが約95/約125時間。イヤホン使用で約220/約260時間。RF-P50Aにはなぜかマンガン電池のデータしかないが、マンガン電池のデータはこの2機種で全く同一なので、RF-P50Aでアルカリ使用でもほぼ同じと考えて良いだろう。

 「FM要らないから安価なのがイイ」ということならAM専用ラジオでも可。ただ寸法重量も価格もFM兼用と大幅に変わらないので、個人的にはどちらかと言えばFM兼用を勧める。横型がR-P140-S、縦型がR-P40-S。どちらも約110g電池抜。どちらも単3×2。

 稼働時間はアルカリ電池、スピーカー使用で約150時間。イヤホン使用で約290時間。

ソニー。これも信頼性の高いブランドだ。FM/AMラジオ、横型がICF-P36、約210gイヤホン&電池込。縦型がICF-P26、約180gイヤホン&電池込。どちらも単3×2。

 稼働時間はアルカリ電池、スピーカー使用でFM/AMが約100/約110時間。イヤホン使用で約250/約320時間。

エルパ。ER-C37F。約96g電池抜。単3×2。

 稼働時間はアルカリ電池、スピーカー使用でFM/AMが約80/約85時間。イヤホン使用で約240/約335時間。
 誰もが知るという程の有名ブランドではないが、知っている人は知っている程度の知名度がある。

オーム電機。RAD-F240N。約119g電池抜。単3×2。

 稼働時間はアルカリ電池、スピーカー使用でFM/AMが約50/約52時間。イヤホン使用で約82/約84時間で、他と比べると見劣りするね。
 誰もが知るという程の有名ブランドではないが、知っている人は知っている程度の知名度がある。

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