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2018年12月 3日 (月)

ポルコが操作しているのはコンテ通りタイミングレバーだと思う

岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『紅の豚』徹底解説:最高にかっこいい!ポルコの愛機サボイア号の発進シーン」
「コンテを見ると『タイミングレバー』と書いてあるんですけど、何のことか僕にはわからなかったんですね」「知ってる人とかに色々と聞いてみると『ミクスチャーレバーじゃない?』と言われました」「その一方で、『これはタイミングレバーだから、本当に燃料の噴射タイミング、エンジンのピストンの中で気筒が動いている時に、どの位置で燃料を送り出すのかを切り替えるための操作だ』と言う人もいるんですよね」

タイミングレバーなら点火時期操作だ。回転数上昇に合わせて点火時期を早める(=進角)。
レシプロのガソリンエンジンでは、燃料を爆発させてピストンを押し下げる。そのピストンが下がる力を、クランクの回転運動に変える。回転するクランクの角度により点火する。爆発するガソリンがピストンをちょうど良いタイミングで押し下げるように点火角度を調整する必要がある。
ガソリンが燃える速度は一定なので、エンジンの回転数が上がった時には早めに点火しないとピストンが行きすぎてしまって、ガソリンの爆発力がちゃんとピストンに伝わらない。点火時期を早めなければならないのだ。
現代的なエンジンでは点火時期はディストリビューターが、さらにはコンピューターが自動的に進角させるようになっている。のでユーザーは「点火時期を変えなきゃならん」なんてことは意識しなくても問題なくなり、分かりにくくなっている。オートマティックトランスミッションしか知らない人に「クラッチ」「ギアレバー」を説明しようにもなかなか分からんであろうのと同じ。点火時期を意識するのはメーカーとチューナーくらいだ。

ミクスチャーレバーの可能性はないな。
コンテにタイミングレバーと書いてあるというし、ポルコは離水でスロットル開とともに操作している。ミクスチャーレバーは高空に上がって空気が薄くなった時にも最適な空気と燃料の比率(空燃比)を保つため燃料を減らすもんだから。

「最初にエンジンをスタートさせた時に煙が出るのは、燃料が濃すぎるからであって、このレバーは、燃料の混合比を少なくして、完全燃焼させるための装置」、、、地上でエンジンスタートした時に燃料が濃すぎるなら、調整の問題だわな。実際この後空戦で苦戦し、要はこの煙は「完調ではない」結果「墜落させられる」伏線だ。

ちなみに空燃比を変える説明で一般に分かりやすいのはチョークレバーだろう。エンジンが冷えている状態から始動する時に空気を減らし相対的に燃料を濃くして始動しやすくするもので、エンジンが温まるまでは濃くしたままだ。

「燃料の噴射タイミング」はこの頃のレシプロエンジンならバルブを開く時期ということになるが、クランクシャフトからカム等で自動的に行われ、手動操作で行われたことはない。市販車のレシプロエンジンでバルブタイミングの操作が行われるようになるのはホンダのVTEC(インテグラ、1989年)とかポルシェのバリオカム(ポルシェ968、1991年)とかから、もちろん自動だ。

「僕は宮崎さんみたいに飛行機マニアじゃないので、FacebookやTwitterで教えてもらったんですけど」

当時の航空機のエンジン形式は自動車と同じなので、問題は飛行機かどうかじゃなく、この頃のエンジンが現在とは進歩の度合いが違うのでこの時代のレシプロエンジンに詳しいかどうか。

だからこそ当時航空エンジン業界にはクライスラー、パッカード、ベントレー、ブリストル、ロールス・ロイス、サンビーム、ネイピア、BMW、ダイムラー・ベンツ、ルノー、三菱、アルファロメオ、フィアット、ピアジオ、イスパノ・スイザ、、、と自動車業界で馴染みの名前が並ぶわけなんだよね。

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