2015年4月28日 (火)

2015年04月版、AC駆動の小型Bluetoothスピーカーを考える

2015年04月版、単3駆動の小型Bluetoothスピーカーを考えるに続き、電池駆動を諦めて、その分もう少し大きなクラスからもう1台を選びたい。

クリエイティブ SP−D200
入力:BluetoothVer.2.1+EDR。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:記載なし。
電源:ACアダプター14V1.9A付属。
備考:約1.65kg。

 電源電圧を見ると「自動車で使えないものかな?」と思うのだが、アダプターは出ていないようだ。

ハーマンカードン SOUNDSTICKS WIRELESS
入力:BluetoothVer.2.1Class2+EDR。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:10W×2+20W×1、25mmフルレンジ×4+150mmサブウーファー×1。
電源:ACアダプター付属。
備考:約0.7kg×2、2.2kg。


 ハーマンカードンは1970年代から「電源重視」で知ったブランドだ。SOUNDSTICKSシリーズは尖鋭的ながらすでに伝統になっている形で、Macにはよく似合う。
 ただねぇ、 もちろん信号まで有線だった時代程じゃないとは思うんだけど、多分3箇所に電源コードが行くので、 ちょっとゴチャゴチャするよね。

ハーマンカードン AURA
入力:BluetoothVer.3.0Class2。AirPlay。角型光デジタル×1。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:15W×2+30W×1、40mmフルレンジ×6+112mmサブウーファー×1。
電源:ACアダプター付属。
備考:約2.3kg。


 これは良いよね。SOUNDSTICKSシリーズのサブウーファー部にフルレンジも組込んで一体化しシンプルになった。AirPlayでの接続も可能なのは大きな利点で、すでに使っている無線LANに足すだけ、BlueToothと違い1台の機器から複数のスピーカーを同時に駆動できる。お値段が問題だが、電池駆動の小型スピーカー1個買った上で、だから折角買うならこのくらいが良いかも知れない。

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2015年4月 6日 (月)

単3駆動の小型Bluetoothスピーカー、2015年04月版

 パソコンやiPod用に使えるスピーカーが欲しくなり、検討している。
 個人的な条件は、小型なら単3駆動できること。内蔵充電池はもう速攻却下。
 可能なら防滴。
 ブランドはこだわってないつもりだけど、あまりに得体の知れないブランドでは嫌だよねぇ。
 他との比較で特筆すべき利点は青文字、欠点は赤文字表示。メーカーブランドのABC順。

クリエイティブ SP−D100
入力:BluetoothVer.2.1+EDR。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:記載なし。
電源:単3×4で約25時間駆動。ACアダプター5V1A付属。
備考:約1.0kg。防水なし。

 これが個人的な本命。特別凄い魅力はないけど、大きな欠点がなくまとまっている。ブランドはパソコン用サウンドカードなんかで聞く名前だしね。

ケンウッド AS−BT50
入力:BluetoothVer.2.0+EDR。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:1.5W×2。40mmフルレンジ×2。
電源:単3×4で約9時間駆動。ACアダプター6V付属。
備考:約0.34kg。防水なし。ハンズフリー通話可

 可もなく不可もなく、、、と言いたいところだが、デザインで減点。特別欲しくなるデザインじゃなくても良いけど、いかにも何も考えてない日本臭さが嫌。

オーム電機 ASP−BT150N
入力:BluetoothVer.2.1+EDR。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:1.5W×2。40mmフルレンジ×2。
電源:単3×4で約8時間駆動。ミニUSB電源入力。
備考:約0.3kg。


 電源がACアダプターでなくミニUSBなのは珍しいかな。レビューを見ると皆1000円ちょっとで買っているみたい(^_^;

オーム電機 ASP−BT270N−K
入力:BluetoothVer.2.1+EDR。有線入力なし。
出力:1W×2。40mmフルレンジ×2。
電源:単3×4で約15時間駆動。ACアダプター6V1A付属。
備考:約0.3kg。防滴IPX4ハンズフリー通話可

 安いのが良い。この値段なら「ついでに補助としてカゴに入れちゃえ」という感じで買える。何も考えてないデザインもこの価格ならしょうがない。防滴も、安価と相まっていい加減に使えそうで嬉しい。

サンスイ BM−BT1
入力:BluetoothVer.3.0+EDRクラス2。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:3W×2。
電源:単3×4で約8時間駆動。ACアダプター5V1A付属。USB電源出力
備考:約0.95kg。防滴IPX4。ニッケル水素が使える、とは明記ないようだ。

 黒もあるはずなのだがAmazonには赤しか出ていない。

TDK TW153
入力:BluetoothVer.2.1+EDRクラス2。FM76-108Mhz。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:2.5W×2。75mmフルレンジ×2、75mmパッシブラジエーター×2。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
電源:単3×4で約8時間駆動。ACアダプター5V1.2A付属。
備考:約1.5kg。防水なし。20分入力なしで電源オフ。

 FMラジオがついているのは何となく嬉しい。

TDK TW550
入力:BluetoothVer.2.1+EDRクラス2。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:2W×2。45mmフルレンジ×2。
電源:単3×4。ACアダプター5V2A付属。USB電源出力
備考:約1.0kg。防水なし。20分入力なしで電源オフ。ハンズフリー通話可


 特別特徴がない。これを買うならTW153だ。

ヤマハ PDX−B11
入力:BluetoothVer.2.1+EDR。φ3.5mmステレオミニジャック×1。
出力:0.18W(アルカリ電池)/9W。100mmウーファー、35mmツイーター。バスレフ、モノラル。
電源:単3×6で約8時間駆動。ACアダプター付属、12V1.5A?
備考:自動で電源オンオフ。約1.5kg。防水なし。

 ゴツいデザインだが防塵や防水はない。ハンドルが畳めないらしいのはちょっとなぁ。でも電池駆動式の中では結構パワーがあるようで、魅力的。

山善 YBP−22BT
入力:BluetoothVer.3.0+EDR。有線入力なし。
出力:1W以上。50mmフルレンジ×1。
電源:単3×3、1/3音量で32時間。
備考:約0.225kg。防水IPX6相当。

 水に浮く、、、ので浴槽でプカプカさせながら聞けるという宣伝文句だが、IPX6でそれは怖いし、実際浸水のトラブルもAmazonのレビューで結構な数が報告されている。ACアダプターがないのは、想定している使用法から許されるべきだろう。
 使う単3電池が3本以上の奇数なのは致命的な問題ではないが、他の機材と共用する予備電池数の問題から好ましくない。それと、Amazonのレビューで「取扱説明書にはニッケル水素が使える旨の記載があるが、サポートセンター主任の説明によれば使えない。しかしウェブにもその旨の注意書きはされてない」という話が出ているのもメーカとして不誠実な感じがして嫌だ。実際使えてしまっている人もいるようだが、個体差で使えるかどうかよく分からず△11の選択肢からは外れるが、自分向け、と△11と同じ思考回路で選択する人向けの注意書きとして掲載した。

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2009年9月11日 (金)

趣味人生の手じまいに向けて

 最近いくつかの事柄から、趣味人生の手じまいについて考えさせられている。

 利用者様の家に行った時のことだ。そのお宅はかなり裕福で、普通に暮らして行く分には大きい問題はない。「あなたの仕事には関係ないだろうけど」という枕詞付きで話してくれたこの家の問題は、趣味の設備や物品の維持・管理であった。例えば、趣味用の別棟が土台から腐っていて改修となると相当な費用と手間が掛かりそうなのである。ご主人は趣味をする時間はあるが脳梗塞が頻発するようになり体力面でも気力面でも無理が利かなくなって、先日も庭の水まきをしていて調子を崩ししばらく入院するハメに陥ったという。「若い頃はあまり先のことを考えないで趣味を拡張して来たけれど、今になると負担になるばかりやねぇ」と仰る。

 これを聞いていて連想したのは、いくつかの私設天文台の辿ったであろう行く末だった。1980年代後半にはハレー彗星に伴う天文ブームで、私設天文台が皆の憧れだったから、別荘を兼ねて建設したという記事が雑誌面を賑わしていた。しかし建てた人が年を取ると、使う人も修理する人もいないから荒れるばかりだったろう。売ろうにも若い人の間では趣味をやっている人は少ないし、やっていても欲しがる機材のトレンドが違う。人生の資産の大きな部分を投入して建設したのであろうが、後は処分費用がかかるばかりである。これはヨットや別荘の趣味でも全く同じことが言える。
 カメラやコンピューターなど前述の趣味と比較すれば設備が小さく済む趣味と言えども事情は同じであり、使いもしない機材が邪魔になる時期は来る。

 無論まだ具体的に手じまいを始める時期ではないと思う。しかしいつ手じまいをどのように始めて進行させて行くか、少なくとも今後大きく拡張する際には慎重にということは考え始める必要があるだろう、とは思う。

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2008年8月10日 (日)

ブランド物の相場が暴落する日

 バブルを経験した人は、あの狂乱の株価と地価を覚えておられると思う。とにかく手当り次第に株か土地を買っていれば儲かった時代だった、、、というのは実際には経験していないが、新聞の株式欄を見てシミュレーションした経験と、伝聞である。
 バブルが崩壊しふと気がついてみれば凄まじいデフレと不景気が吹き荒れており、その時になって「どうしてあの時右肩上がりに上がり続けると思い込んだんだろう、そんなことあり得ないのに」と言ってみても、右肩上がりが続いている時には未来永劫右肩上がりが続くように思えるものなんである。
 それはそうと、今高値でわいわいやってる原油やプラチナにせよいつまでもあんな価格ではなかろう。

 しかし、よく考えてみればバブル崩壊後のあのデフレの中で何でも値下がりしたわけではない。その一つがブランド物である。
 いや、この言い方も正確ではない。ほとんどのブランドの価値は暴落したから、ブランド物の価値は平均すれば物凄く下がったわけだ。
 例えばハンティング・ワールド。△11は巷の女の子のほとんどが持っていた時代から「単なるビニールバッグに高いお金出して、、、」と思っていたがその通りの評価になった。今そこらへんにハンティング・ワールドのバッグを欲しがるお姉さんは見掛けない。
 例えばエベル。一時はロレックスと同等のステータスを持ちつつあると言われるところまで行ったが、当主が折角儲かった利益を投資という名のギャンブルで溶かしてしまったらしい。
 例えばマーク・レヴィンソン。オーディオ業界ごと溶けちゃいましたねぇ。

 それでも全く価格を下げなかったブランドがいくつかある。
 例えばロレックス。そう高級ではない。しかし普通人からすれば充分に高級だろう、、、と言うより、単に「自社機械を積んだ時計はあのくらいの価格になってしまう」というだけの話、逆にクォーツ式で作る以上はロレックス程高価にはしようがないので、これはロレックスがどうかというよりも「機械式時計はクォーツ式時計より製造コストが掛かる」というだけの話なのだが、、、ロレックスも一時クォーツを生産したが、オメガやロンジンのようにどっぷり浸からなかったことが結果としてブランド価値を安売りしないことになった。ほとんどのメーカーが入れたETAの機械も入れなかった。アフターサービスも手抜きしなかった。その結果「こつこつ自社機械を作って来た」「クォーツは部品がなくなれば修理できないが機械時計なら修理できる、ましてアフターサービスが充実しているロレックスなら一生ものだ」という今の評価に繋がっているわけである。
 例えばルイ・ヴィトン。これもそう高級ではない。しかし普通人からすれば充分に高級だろう。良質な革を使い真面目な縫製で作っているから相当長期間使えそうだ。

 そのロレックスとルイ・ヴィトンは真面目に作ってあるからこれからもいつまでも高値で取引され続けるのか。答えは「否」だと思う。

 何故か、と言えば今使っている連中が本当にそれを欲しくて買っているのではなく、単に「ステータス」としてのみ買っているからだ。ステータスは周囲から羨ましがられなかったら意味がなくなる。
 ステータスとして買うこと自体を軽蔑しているわけではない。ステータスだけで買っている人間ばかりの時、ステータスがなくなれば価格が崩壊すると言っているのだ。

 1993年当時、ハンティング・ワールドを使っている女の子に「単なるビニールバッグに高いお金出して、、、」と言ってみたとしよう。多分その女の子は怒ってこう答える。「私の趣味なんだからどうでも良いでしょう」本当は趣味なんかではない。それが趣味としたら、その女の子の趣味は「周囲から羨望の眼差しでバッグを見つめられること」である。だからハンティング・ワールドを欲しがる人が減った途端、誰もハンティング・ワールドを欲しがらなくなった。つまりここにあった市場原理は実用価値でなくステータスのみだったわけだ。
 無論その頃からルイ・ヴィトンのバッグにもステータスの側面はあった。しかしルイ・ヴィトンの中古相場が崩壊しなかったのは、材質も縫製もその価格なりに良くて実用価値も持っていたからだし、それが今日までそのステータスと中古相場を保った理由だと思う。ステータスのために買う物でも、実用価値を伴わない作り方の物は長続きしない。
 しかしそれからもう15年になる。その間ルイ・ヴィトンの工場はバックを大量生産し続け、それを女の子たちは争って買い求め、飽きるとその一部はリサイクルショップに売りに出され、そして新品当時よりは安価にしかしある程度の価格を保ったままお金のない女の子が買って行った。今その循環が止まりつつあるのか、リサイクルショップにはルイ・ヴィトンのバッグが溢れている。

 バブルが消えた時皆がふと冷静になったようにふと皆が冷静になり、今皆がルイ・ヴィトンに感じているステータスが消えた時、値段を下げても中古品が売れなくなる。その時残っているのは現在の相場を到底支えるには足りない実用価値だけだ。
 この時よく分かっていなければならないのは、ステータスで買う時というのは、実用価値で買う時よりずっと供給過剰に鈍感だということだ。維持費さえ掛からないなら、皆に威張れるものはたくさんあればあっただけ良い。逆に言えば、市場の原理がステータスから実用価値に移行する時には、ステータスという市場原理に隠されていた供給過剰が露呈する。

 さて、そんなアタリマエのことより、個人的な興味はその後何が来るか、なのだ。△11が思うには「人間の気持ち」という原点に帰って行くように思う。

 例えば自分が作ったもの
 皆さんは、何か自分で作った時にどう感じただろうか。「物を作るというのは大変なことだなぁ、それでこれだけ稚拙にしかできないんだから、職人さんは本当に偉いなぁ」という気持ちとともにその稚拙な作品に特別な感情を抱かないだろうか。

 例えば大事にして来たもの
 以前行った時計のオフ会に、祖父が大切に使っていたポケットウォッチを持って来ていた人がいた。平凡なヘルブロスか何かで、機構的にも何も特別なことはなかった。しかし、とても考えさせられたのは、「わしら機械時計は一生ものとかほざいて来たけど、一番実践しているのはこの人じゃなかろうか」ということだった。そしてそのオフに参加した人の中で、一番「豊か」だったのはその人じゃなかろうかと思うのだ。
 ルイ・ヴィトンのバッグだって、母親が一生の記念に一つだけ買って大切に使って来た物を娘に手渡すならどれだけ重みが違うだろうか。「同じ物」が市場に売っていても、それは似て非なる物である。本当は、まさにそういうことのためにルイ・ヴィトンは良質な革を使い真面目な縫製でバッグを作っているのだ。

 お金で買えるものは、お金を出せば買えてしまう。本当に大切な事柄は、それと全く無関係ではなくても、それと別のところにあると思う。

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2008年2月24日 (日)

引き伸ばしレンズから始めた芸術論

 撮影レンズの善し悪しの話はよく聞くが、引き伸ばしレンズの善し悪しはあまり聞かない。以前どこかで「写真は撮影と引伸で完成するわけで、撮影機材ばかりに情熱を傾けるのは片手落ち、撮影機材を選ぶのと同等の情熱を引伸機材を選ぶ際にも持つべきだ」という意見を読んでいたく納得したことがあるのだが、△11の実体験から来る印象はこれに沿わない。撮影レンズでもあまり差を感じないが引き伸ばしレンズはそれに輪をかけて何でも良い気がする。
 理由を考えるに撮影レンズは三次元を二次元に変換しなければならないわけで、その分難しいのかも知れない。

 無論二次元を二次元にコピーする場合にもデータ欠落は避けられないが、三次元を二次元に変換する場合それと比較にならない大きな量のデータ欠落があるのは想像に難くない。しかもその場合、何と言うか、「検証」が難しいのではないか。

 今介護支援専門員の研修を受けているが、目標を書く場合に必要なことの一つに「検証可能性」がある。誰が見ても「達成された」「達成されていない」という判定が出来るか、ということだ。例えば「歩けるようにできるだけ頑張る」が目標では達成できたのかどうか判定が出来ない。「介助なしで安定して10m歩ける」が目標であれば達成できたのかどうか誰でも確実に判定が出来る。だいたいどこの世界でも目標とはそのように定められるべきものだ。
 レンズ評価の世界では、そのような理由で出て来たのが「解像力」であった。「解像力のあるレンズを使えばシャープに写るだろう」という一種素朴な考えからである。しかしその後、実際には「解像力が高くてコントラストが程々のレンズ」より「解像力がそこそこでもコントラストの高いレンズ」の方がシャープに写る傾向にあることが分かって来て、「コントラスト」が重視されるようになった。しかし今では「シャープさ」そのものがレンズ評価の一要素に過ぎないとされている。
 クラシックレンズのブームのさなかには「このレンズで写すと立体感が出る」なんてことも言われたりしたが、二次元では本来立体感は出せないハズであり、言うなれば芸術の領域である。極論すれば、三次元と二次元は所詮別の物なのだから、「どうしたら正解」というものがないのではなかろうか、と思うのである。

 ここで思いついたのは「データの欠落が大きい場合、芸術性が問われるのではないか」という仮説である。
 データ欠落が少ない場合、もしくは元データの物凄さが認識されていない場合、「元データ」に対して近づける努力が無駄ではないように見える。だから開発者は努力するし、他の価値を探すなど考えもつかない。その場合「元データ」との差が人間の感覚で感知できなくなれば成功である。しかしデータ欠落が大きくどうやっても「元データ」と似ても似つかないコピーしか作れない場合、「元データの復元」などというものは幻想に過ぎない。復元を諦めた時、逆に開発者は自由に自分の創造力を発揮できるわけである。
 例えば昔の絵画の世界では、対象物そのものに見えるリアルな絵が評価された。しかし写真という新技術が出て来て、それと比較して見るとデータ落ちの莫大さが明らかになってしまったのである。ただそれで絵画が無価値になったわけではない。確かに写実的に描けるだけの画家は無価値になったが、芸術としては生き残ったわけだし、写真というものが出て来たからこそ芸術的絵画の価値が鮮明になった。
 オーディオの世界でも昔は「原音再生」ということが言われていた。しかし少しでも注意深く原音を聞いたことのある者にとって原音再生など夢のまた夢であり、それを真面目に語ることは原音を聞いたことがない証明と言っても良い。

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2007年9月 1日 (土)

子供の科学1977年2月号

Scan0199  これは当時から△11の家にあった書籍だ。多分当時定期購読していたのだろう、昔はずらっと揃っていた。

 実家を壊す時この一冊を引き揚げたのは「パイプオルガンをつくる」が記事にあったからだ。記事になっている辻宏さんは岐阜県白川町で廃校になった小学校の校舎でパイプオルガンを製作しているという。
 実に30年前の記事だが、今はどうなっているのだろうか、、、と思って調べてみたら、辻さんは1964年に座間市に辻オルガンの工房を設立し、1976年に工房を白川町に移転したというから記事になったのは移転したばかりの頃だったのだ。そして2006年に亡くなったそうだ。この記事を見て「いつか工房を見に行ってお会いしたい」と思っていたが、間に合わなかったわけだ。まぁ間に合わなかったと言ってもここまで放置したのだから当然の結果であろう。合掌。

 表紙にも見えている「砂糖より甘い植物成分」という記事には当時全く一般には見掛けなかったが今では誰でも知っている「ステビア」の紹介がされていたりする。

 この種の本が家にあったことが現在の多趣味に繋がっている。マイクやラジオや金属探知機等のエレクトロニクスキット、ハム、望遠鏡、顕微鏡、オーディオ、鉄道模型、、、ありとあらゆる趣味が掲載されていて、昔の△11は全部やりたかったので、何もやることがなくなったらこの本を引っ張り出せば良い。

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2006年10月13日 (金)

グッズマニュアル

 1960年代、1970年代、1980年代、それぞれの時代それぞれの分野に詳しい人が執筆している。

Scan0083  1960年代、、、△11は遺物と伝聞でしか知らない。しかし3冊の中では一番眺めていて面白い。

 なぜ面白いのかを考えるに、1つには△11の方に知識がない、というのがあると思う。知っている分野の読み物は、記事の間違いが気になったり、自分にとってもっと面白い物があるのが掲載されていないのにがっかりしたりするものだ。
 それから、どの分野でもまだ全然電子化されていないため、力技を随所に見ることが出来るからだろう。端的なのは時計の分野で、クォーツの時計は1969年発売のため、掲載品は全て機械式なのである。

Scan0082  1970年代。△11が育った時代の前半である。
 まだ子供であったから、ほとんど分からない。それでも兄が使っていたクナイスルのスキー板のデザインと、スーパーカーブーム真っ盛りの当時は必須の知識で誰でも一通り知っていた自動車、古い趣味の一つであるカメラの分野は分かる。

 余談であるが自動車の分野で当時ランボルギーニカウンタックLP400Sはフェラーリ365GT4BBよりメジャーであったし、フェラーリ 365GT4BBはマセラティのボーラ/メラクよりメジャーであったし、ポルシェ911はポルシェ924よりメジャーであったが、この比較全てマイナーな方に魅力を感じる自分は何なのであろうか。単なるマイナー好きではないつもりなのだが、、、

Scan0081  1980年代。△11が育った時代の後半であり、一番好きな年代である。しかしグッズマニュアルに関して言えばあまり面白くない。
 色々要因はあると思うが、一つには、どうもあの時代を後から振り向いてみる場合「電子化」に重点を置かざるを得ないからではないか。カメラの分野を例に取ればミノルタαー7000以降のカメラがほとんどで、それはあの時代を振り返ろうとする場合避けて通れないことであろうが、△11個人としては趣味として面白くないし、面白くない人が多いのではないか。
 もう一つは、自分がかなり詳しい分野もあるせいではないか。総合的に趣味の話をすればそれぞれの趣味は紙面の関係で内容が薄くなるのは当然である。自分のやっていない分野の記事はそれなりに面白いし、いかに自分の育った年代のことを知らないか、と思う。人間の興味の範囲は限られており、世の中は広い。
 それから、望遠鏡等あまりにマイナーな趣味はやはり掲載されない(^_^;

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2006年4月26日 (水)

多趣味の勧め

 個人的には「広く浅く」だと思っているのだが人から見ると「広く深く」に見えるらしく、趣味の話をしていると結構「よくそれだけ色々なことに詳しいですねぇ」と言われる。

 △11が卒業した高校は、英語を重視していた。普通科以外に英語科があり、外国人講師が多数おり、日本人講師も英語だけでなく色々な言語を話せた。学校の内線電話で先生同士が英語、ドイツ語、フランス語等をチャンポンに話していたものである。
 そこで「多言語をマスターするコツは、同時に多数の言語を学ぶことだ」と聞いたことがある。ヨーロッパの言語はほとんど全て親戚みたいなもので、英語とフランス語なら片方の単語を覚えて変換方法を覚えれば良い。文法は、共通とは言わないが似たところが多数あり「あぁ聞いたことのある話だ」ということが多いはずである。同族の言葉を増やすなら加速度的に楽になって行く。無論実際にはもう少し複雑であると思うが、原理はそういうことだ。

 オルゴールの博物館に行って展示物を見ていたら「こりゃ古いポケットウォッチに使われているフュージー機構そのものじゃん」ということがあった。ゼンマイの緩む力を歯車で減速し脱進機で定速化し精密な低速回転を得る点に於いて時計とオルゴールに使われている技術は全く同じなのである。実際アブラアン・ルイ・ブレゲ、フランソワ・ルクルト、ジャケ・ドロー等はどちらの分野でも有名人である。
 大型の「オルゴール」には多数の楽器を組み込んだものがあり、オルゴールと楽器の間に境界線はない。
 その自動演奏に合わせて、模型の楽器を演奏するように動く自動人形が組み込まれたものもある。時間が来ると中で鐘が鳴り、人形が模型の鐘を叩く時計がある。ここにも境界線はない。
 オルゴールはドラム交換式になって一台のオルゴールで色々な曲を演奏出来るようになった。さらに長時間の演奏を求めてディスク交換式に進化したが、その技術は蓄音機が発明された時そのまま活用された。さらに音楽再生への執念はレコード、コンパクトディスクへと進化して行った。例えばレコードプレーヤーのメーカーとして知られるトーレンスは元々オルゴールメーカーであった。精密回転を得る技術の末裔は現在ハードディスクに使われていることだろう。
 時間計時を正確に行う技術はカメラのシャッターにも使われる。セイコーは時計以外にカメラのシャッターも作っているし、ルクルトもカメラを作ったことがある。またボレックスのメーカーとして知られるパイヤールは元々オルゴールメーカーであった。
 縮尺は違うものの、現代のバイクや自転車で使われているものと全く同じ構造のチェーンが古いポケットウォッチやオルゴールにも使われている。
 規格化、という概念が発生したのは銃の分野である。銃1丁につき同じ大きさで多数の弾丸を揃えなければならない必要性が目の前にある。この概念はあらゆる機械製品に流用された。この概念があって初めて大量生産が可能になり、オプションを交換して一つの製品を色々な用途に使えるようにもなった。修理も故障部品だけを交換するだけで可能になった。前述したドラム交換式オルゴールも銃の発明なくしてはなかったかも知れない。また工作精度が高くなければ規格に収めることは出来ないため、工作精度向上に強い圧力となった。
 ヤマハのレコードプレーヤーで覚えた「ジンバルサポート」という単語はヨットの分野ではコンロ、時計の分野ではデテントクロノメーターでも出て来た。レコードプレーヤーでは振動を拾わないため、ヨットのコンロでは揺れる海上で調理物をひっくり返さないため、デテントクロノメーターでは脱進機の姿勢差を出さないために水平に宙に浮かすのだ。
 要するにこれらは大きく言えば歯車やゼンマイやカムやふいご等の組み合わせを駆使した「機械文明によって製造された製品群」なのであって、厳密な分類などは無意味である。

 このように、趣味にも同族のものが多い。例えば自動車とバイクはほとんど同じ原理で動く。時計は歯車で駆動されている点で近い。カメラは光学関係が入るだけ。望遠鏡はカメラとほとんど同じ。電気製品であるという意味でオーディオとパソコンは同じ、自動車やバイクやカメラや望遠鏡にも電装部品はある。金属素材の処理の話はあらゆる機械関連の趣味で出て来る。自動車やバイクで石油燃料のエネルギー、すなわち危険性を知っているから、アウトドアでのストーブの扱いも人に言われる前から慎重になるだろう。
 そういうわけで無趣味の人や単趣味の人から見る程大変でもない。無論自分で修理するとなれば全然別問題であろうが、普通に使うために人の説明を聞く分にはピンと来る話が多くて楽だし、何より面白いことも増えるのだ。

 △11は言語に関しては挫折したが、趣味をやるなら多趣味がお勧めである。

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2006年3月25日 (土)

大平貴之さんのメガスター

 ネスカフェの宣伝に出ているので最近は有名になったであろう。

 従来のプラネタリウムが「人間の目に見えるのは6〜7等星までだからそれだけ投影すればよし、天の川は別に投影する」としていたところ、大平さんは11.5等星まで全て投影することにしたのである。それにより非常にリアルな天の川が投影出来るようになった、という。
 「見えない」ハズのところまでちゃんとすることによりリアリティーが増す、不思議な話ではある。

 どこの世界でもこれと似た話がある。

 オーディオの世界でコンパクトディスクが企画された時「人間の耳には20Hz〜20kHzの音が聞こえる」「サンプリングは目標とする高音の周波数の倍の周波数に設定すれば出せる」ということでコンパクトディスクのサンプリング周波数は44.1kHzに設定された。
 発売されたコンパクトディスクは「音が良い」「手軽で便利」と市場を席巻した。
 ところが少し経過すると「ハイエンド同士ならアナログの方が音が良い」ということが一部で言われ始めた。そしてコンパクトディスクプレーヤーの改良に伴いその領域はだんだん狭まっており、言う人も少なくなったものの、未だに一部では言われ続けているのである。
 サンプリング周波数、コンパクトディスクにする時に44.1kHzになってしまうとはいえ音楽製作の現場では96kHzになっているし、これからさらに上げたいという傾向にあるようだ。44.1kHzで録音して44.1kHzのディスクを作るより96kHzで録音して44.1kHzのディスクを作った方が音が良いのだという。

 カメラ/写真の世界でデジタルカメラが出た時、非常に高価なのも普及を妨げていたが、画質も悪かった。報道や記録写真であれば迅速性や利便性が優先する場合もあるので最初はその方面で普及したと思う。
 しかしその後デジタルカメラは急速に安価かつ高画質になって市場を席巻しつつある。
 ところがこれだけ高画質化したにも拘らず、どうもこの世界にも「アナログでないと撮れないものがある」と言い出している人がいる。

 ダイヤモンドは10倍ルーペでグレーディングする。しかし実際に10倍ルーペでVSグレートの石を素人が見ても欠点は見つからない。ところが、ショーケースを挟んでお客さんの付けている宝石を見ていて「ありゃタダモノじゃないな」と思うことがある。VSグレードのダイヤモンドにそういう凄みはない。ルーペで見ていて見えないものが2m離れていても「見えている」ということになる。

 デジタルのデータは有限である。どこかで「要らない」と切らなければならない。それがオーディオのサンプリング周波数であり、デジカメの画素数である。
 無論アナログのデータも有限ではあるのだろうが、本当にどれだけのデータが入っているのかは人間には伺い知れない部分もある。
 人間の感覚は有限ではあるけれども、どう聞きどう見ているのかは人間自身にも伺い知れない部分もある。
 その、人間が聞こえていないながら聞こえている部分、見えていないまま見ている部分を満足させるためにサンプリング周波数96kHzのレコーディングやメガスターの11.5等星は存在するのだろう。

 メガスター、一度見てみたいものであるが、東海地方では存在しないのであろうか。

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2006年2月17日 (金)

オーディオの媒体

 普段自動車のカーステレオにはアップル iPodmini(△11の電算室/音楽スタヂオ)に充電機能付きFMトランスミッターを使っている。FMラジオとシガーライターは大抵の自動車についているので、これで誰のどの自動車でも大丈夫。母艦であるアップル iBookG4(△11の電算室) のハードディスク容量を圧迫しないために取り込みCDを限定しているとは言え、手持ちのほぼあらゆる音楽を簡単にとっかえひっかえ聞けるわけである。
 しかし、この前そのiPodを自動車に持って行くのを忘れた。で、カーステレオに入っていたCDーRを聞いたのだが、これが面白かった。非常に音楽が素晴らしく聞こえるのである。

 iTunesがCDを取り込む時にどれだけ圧縮するかは知らない。しかしそんな問題でもないのかも知れない。
 ずっと昔、オープンリールテープに録音した音楽を聞き返したことがあるが、この時も非常に素晴らしく聞こえた。

 CDは、今の時代になってみると面倒だ。他のアルバムを聞きたかったら交換しなければならない。
 カセットテープはもっと面倒だった。CDから録音しなければならないし、さらに以前はレコードや他のカセットテープからの録音だった。音が劣化する。
 これはカーステレオにはないが、オープンリールテープはもっと面倒だった。

 思うに「すぐに交換出来ない」面倒さがあって素晴らしく聞こえるのではなかろうか。固定観念と言われればそうだし、△11自身誰かがそんなことを書いていたら一笑に付す場合の方が多いかもしれないけれども、、、

 写真の世界でもデジカメが普及して主従が逆転した。「デジタルでは(良い)写真は撮れない」という論調には絶対反対であるが、しかし「面倒だから」「お金が掛かるから」「すぐに見られないから」素晴らしい物を撮影できまた鑑賞する時も素晴らしく見える、ということはあるのではなかろうか、と思う。

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